1チップMSXが来た

後ろのは違います


本当に届いた
2006年11月22日、仕事から帰ると宅配便の不在伝票が届いていた。
差出人は「D4エンタープライズ」とある。

まさか!1チップMSXか!?
9月末頃に予約者への「優先販売のお知らせ」があり、お金を振り込んだ後、振込み確認報告のメールを最後に何の音沙汰も無く、 てっきり「次世代MSX詐欺」かなんかかと思い始めていた矢先のことであった。

梱包を開けると、家族で安心して楽しめることをイメージしたと思われる画像入りの、クールなデザインの外箱が現れた。
MSXは古くから、教育用途などで学校・幼稚園などで利用されてきたことを思い起こさせる。

外箱を開けると、中身は本体、ACアダプタ、1枚のマニュアルであった。
マニュアルを見ると、使い方の注意、キーボードマップ(なんとPS/2キーボードが使える!)、ディップスイッチによる機能切り替え等の説明が記載されていた。
本格的なマニュアルは、今後Webでダウンロードできるようになるらしい。


後ろから首を絞めようとしている様子ではないので注意!



1チップなのに本当にMSXだ!
まずは落ち着いてマニュアルを見てみる。
TV/モニタへの接続は、コンポジット(ビデオ出力、黄色のやつ)とVGAモニタへの出力への両方に対応しており、切り替えは本体背面のディップスイッチで行われる。

音声出力としては、背面にはステレオRCAジャック(赤、白)が存在するが、基本は白端子のみで音声出力となる。
なんと赤端子はテープの音声入力になるとのこと。フロッピーディスクさえ絶滅寸前のこの時代で、音楽用のテープにプログラムを保存していたことを久々に思い出した。なお、ディップスイッチにより赤端子も白端子と同じ音声を出力させることが可能とのこと。モノラル音声ではあるが、ヘッドホンなどで音声を聴きたいときには嬉しい機能である。


さっそく1チップMSXの配線を行う。
画像出力は当然VGAモニタだ。カートリッジスロット(蓋が跳ね上げ式で、ややセコい)にお気に入りのゲームを、ゲームパッド端子にハードオフで買っておいたPanasonic製のパワーパッド(大昔に松下が出していたMSX用のジョイパッド。ジョイパッドを持ってない人はここも見よう!)を挿し、電源を投入する。

・・・なんだこのナイトライダーは!?
クリアケースの本体内部にLEDが並んでおり、これがナイトライダー風に光る!
これだけで買って良かったと思わせるとは、1チップMSX、侮れない・・・
なんでも輪島塗の本体もあるらしいが、本体を塗りつぶしたら見えなくなってしまうのではないだろうか?


ねんがんのRGBモニタしゅつりょくをてにいれたぞ!
残念ながら動画ではないのでナイトライダー機能は確認できない


いくつかゲームを遊んでみた感想は・・・うーん、間違いなくMSX!
あんまり綺麗な画面なのでカルチャーショック!・・・というか、なんというかこの・・・エミュレータみたいだね・・・

でも前向きに考えると、デカい本物のMSXより場所をとらずにゲームが出来ることは確かだし、SDカードにFDイメージが入れられるらしいし、 本物のMSXと比べて機能が向上している部分もある。 取り回しが良くなったことで、今後、色々と面白いことも出来るのではないだろうか。

昔作った、MSX用「マスターシステムのROMカセット吸出しユニット」のことを思い出しつつ、グラディウス2の1面でやられた。


(2006/11/23)


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